毎年冬の時期に流行する、インフルエンザを始めとした各種の感染症。一度家庭内やオフィスで蔓延してしまうと、家全体・社内全体が影響を受けてしまい、また来客の方にも迷惑をかけてしまうような事になりかねません。 さらに昨今の話題の中心でもある新型の感染症についても、罹患が周囲の家族やオフィス内外へ与える影響は大きく、現状は各個人が行っているマスク着用や手洗い、うがいなどで予防している状態です。
今回ご紹介する『抗ウイルスコーティング』は、エンベローブ型ウイルスの表面にある“ウイルス蛋白(スパイク)”を不活性化させ、人体などへの吸着を防ぐことによって抑制させる事ができる噴射式のコーティングです。 家庭他オフィス内で人が触れる可能性がある箇所に施工することで、数年間に渡りウイルスへの抑制効果を発揮します。

優れた抗ウイルス性能
インフルエンザは接触感染・飛沫感染が主な感染経路と言われています。 抗ウイルスコーティングをご家庭の人が触れることが多い箇所に施工することで、長期間コーティング膜を維持しウイルスに対して長期間抑制する事ができます。
下のグラフは、抗ウイルスコーティングを施工済みのガラス板と未施工のガラス板に、それぞれA型インフルエンザのウイルスを摂取し、時間の経過とウィルスの量を比較したものです。


抗ウイルスコーティングがインフルエンザウイルスを抑制するメカニズムは、ウイルスが持っている「ウイルス蛋白(スパイク)」と呼ばれるものにダメージを与え、失活させることで抑制させていると推定されています。 インフルエンザウイルスと同様に「ウイルス蛋白」を持っているウイルスであれば、同様に抑制する効果が期待できます。

抗ウイルス性の性能試験結果
財団法人北里環境科学センターによると、”コントロール試験品にウイルスを接種し8時間作用させた場合、初期ウイルス感染価から1.2log10減少した。 一方抗ウイルスコーティングを加工したガラス板にウイルスを接種した場合、1時間の作用で1.1log10減少、8時間の作用で1.7log10減少した。 それぞれのサンプルの感染価の差は8時間作用後に0.5log10であった。 今回の試験では”A型インフルエンザウイルスに対して抗ウイルス効果を示す傾向が見られた”との結果が出ています。


抗ウイルスコーティングはウイルス抑制に留まらず、159種類のカビ菌やO-157を含む70種類の社会問題菌など、細菌の抑制にも効果を発揮します。 さらに、生活環境での臭いを分解して消臭する効果や、撥水性を用いた防汚効果などもあります。

抗ウイルスコーティングの安全性

抗ウイルスコーティングはウイルス等に対しては抑制の効果を発揮しますが、人体への影響は無く安全な液剤です。
- 皮膚一次刺激性試験
- 眼刺激性試験
- 急性経口毒性試験
- 変異原性試験
をすべてクリアしており、さらに 食品工場や幼稚園の砂場でも採用されている安全性に優れた商品で、小さなお子様がいるご家庭でも安心してご使用いただけます。
アルコールと抗ウイルスコーティングの比較
ウイルスは、エンベロープのあるウイルスとエンベロープのないウイルスに分けられます。 エンベロープのあるウイルスはアルコール等によりダメージを受ける特徴があるので、インフルエンザウイルスなどのエンベロープウイルスにはアルコールが有効だと言われています。 下の表は、アルコールによるウイルス対策と抗ウイルスコーティングによる対策・用途の違いをまとめています。

※99.99%のウイルスを除去(ドイツウイルス疾病管理協会(DVV)およびロベルト・コッホ研究所(RKI)による、医療におけるウイルスに対する科学消毒剤の試験に関するガイドラインより)
施工シチュエーション


オフィスの施工範囲の例


ご家庭の施工範囲の例


施設・店舗の施工範囲の例


抗ウイルスコーティングが施工出来ない場所
以下のような場所には抗ウイルスコーティングの施工は行なえません。




よくあるご質問
塗布後、液剤を乾かす時間が必要で、季節にもよりますが乾燥時間は3時間~5時間程度だとお考え下さい。
また植物にかかっても問題ございません。
和紙の壁紙や障子・襖、精密機器、革製品などには使用できません。
また、光沢を損なう恐れがある箇所(グランドピアノなど)への使用もお勧めしません。
また、ペットにも無害な液剤ではありますが、小動物などはケージごと移動してもらっています。
店舗や施設の場合はそれを掲示することで、お客様や利用者様への安心にも繋げられます。
施工後のお手入れ方法

汚れはコーティングの効果により水拭きや洗剤などで簡単に落とす事が出来ます。なるべく乾燥を心がけ、汚れは早めに拭き取って下さい。また、コーティングの効果を損なうので、クレンザー等、研磨剤入りの洗剤や金タワシ・スチールウール等は、使用出来ません。現在居住されている場合は、施工前に清掃が必要になります。